お宮参りって行かなきゃダメ?必須なのかや行けない場合の代案について

この記事では「お宮参りが必須なのか」について解説するとともに「お宮参りができない場合の代案は?」という点についても解説しています。

近年、イベントとしてよく宣伝されるお宮参りですが「忙しくて行けない」という方も、もちろんいるかと思います。そんな時「必ず行かなきゃ」と焦る方が圧倒的に多いです。しかし、皆さんはそもそも「お宮参りが必須なのか」をご存知でしょうか。今回は「お宮参りが必須なのか」「できない場合の代案は?」という点について紹介していきます。

お宮参りとは?

お宮参りとはもともと「生後まもない赤ちゃんを氏神様に参拝させ、新しい氏子として祝福してもらう」という意味で行われる行事でした。現在では意味合いが変わり「赤ちゃんが無事産まれたことを氏神様に感謝し、今後の健康を祈る行事」となっています。

お宮参りは必須?

お宮参りは上記の通り「重要な意味を持つイベント」であるため「どうにかして行かなければ」と頑張ってしまうお母さんが多いです。しかし、近年のお宮参りはかなり自由となっています。例えば「行く家庭もあれば行かない家庭もある」という家庭差がある点です。

そのため、無理して行く必要はなく、体調などを優先し行くか行かないかを決めてください。母子の健康があってこその行事なので、無理はしないようにしましょう。

お宮参りができない場合の代案

お宮参りができない場合でも「どうしてもお宮参りしたい」という方はいらっしゃいます。ここではそんな方へ向け「お宮参りができない場合の代案 」をいくつか紹介していきます。

お宮参りができない場合の代案として挙げられるのは
・写真でお祝いする
・ほかの行事とセットでお祝いする
・近所の神社へ参拝に行く
などです。順に紹介していきます。

写真でお祝いする

お宮参りができない場合の代案として一番おすすめなのが、この代案です。

「お宮参りがしたい」という方の多くは
・祖父母ががっかりするから
・せっかくの記念だから
などという理由から「お宮参りをしよう」と考えているケースが非常に多いです。

しかし、写真でお祝いすれば
・記念写真が残る
・祖父母に贈ることもできる
といった利点が得られるため「お宮参りを無理して行う」という必要もなくなります。

また、フォトスタジオなどもおすすめです。なぜなら「撮影の際に衣装が無料でレンタルできる」というケースも多いためです。「せっかくなら衣装にもこだわりたい」という方は、ぜひ検討してみてください。お宮参りの全工程を行うよりはるかに、料金も時間もかからないため、写真でお祝いはおすすめですよ。

ほかの行事とセットでお祝いする

お宮参りができない場合の代案として、もっともよく選ばれるのが「ほかの行事とセットでのお祝い」です。生まれたばかりの赤ちゃんには、1歳になるまでに多くのイベントがあります。そのため「お宮参りをずらし、ほかの行事とセットにする」という方法が取られるわけです。

ほかの行事を具体的に挙げると
・生後7日目に行う「お七夜、命名式」
・生後100日目に行う「お食い初め、百日祝い」
・生後6ヶ月目に行う「ハーフバースデー」
・生後初めての節句に行う「初節句」
・生後1年に行う「ファーストバースデー、一升餅、選び取り」
以上の5つです。

お宮参りは、生後30日前後で行われるため、お七夜とお食い初めの間に入ります。そのため、もっともよくセットにされる行事は「お食い初め、百日祝い」です。これらの行事を簡単に紹介していきます。

生後7日目に行う「お七夜、命名式」

お七夜は「産後7日間無事に過ごせたことに感謝する」という行事です。また、この行事には今後の成長を願う意味合いも込められており「命名式の前に行う」というのが一般的です。

また「命名式」は「赤ちゃんの名前を決め、家族や親戚に対し披露する」という行事です。一般的に「命名紙に毛筆で名前と生年月日を書く」という流れが主流となっています。 命名式とお七夜は同じ日に行われ「尾頭付きの鯛や赤飯、ハマグリのお吸い物」といった祝い膳を囲みます。

生後100日目に行う「お食い初め、百日祝い」

まず初めに、お食い初めの別名が百日祝いであり、それぞれが別の行事というわけではありません。「お食い初め」は「平安時代から行われている」とされる伝統的な行事の1つであり「一生、食べ物に困らず過ごせるように」という願いが込められています。

お食い初めでは「初めて箸を使い、魚を食べる真似をする」ということが行われます。実際には、赤ちゃんが食べることはなく、あくまで真似をするだけです。また、赤ちゃんは箸を使えませんので「周りが赤ちゃんの手に箸を持たせ口元に持っていく」というだけです。

お食い初めには
・箸揃え
・箸祝い
・真魚始め(まなはじめ)
といった別名もあります。

生後6ヶ月目に行う「ハーフバースデー」

ハーフバースデーは、もともと日本の風習ではなく、アメリカやイギリスといった諸外国に存在している風習です。

もともとのハーフバースデーは「誕生日が長期休暇にかぶる子が、友達からお祝いされないのはかわいそうだ」という理由から始まったものです。このイベントがなぜか日本では「生後6か月のお祝いイベント」として広まり「日本独自のハーフバースデー」ができました。

また「半年間子育てを頑張った」というねぎらいの意味で行われることもあります。

生後はじめての節句に行う「初節句」

節句とは「季節の変わり目のお祝い」をさします。初節句は「節句を初めて迎えることをお祝いする」という行事です。この行事については知名度が高く、主に3月3日、5月5日に行われます。

女の子であれば、初節句は3月3日「上巳の節句」です。「桃の節句」とも呼ばれますが、その理由は「桃に邪気を払う力がある」とされていたことです。逆に男の子であれば、初節句は5月5日「端午の節句」です。

生後1年に行う「ファーストバースデー、一升餅、選び取り」

ファーストバースデーはご存知の通り「誕生日」です。これは説明するまでもないので「一升餅」「選び取り」について紹介します。

まず、一升餅とは「1歳の誕生日を祝うとともに、今後の成長を祈る」という意味を持ち、1歳の赤ちゃんにおよそ2kg の一升餅を背負わせるという行事です。一升には「一生」の意味もあるとされています。

次に選び取りですが「赤ちゃんが将来なる職業」や「どんな才能があるのか」を占う行事です。それぞれ意味を持たせたものを赤ちゃんの前に並べ、取ったもので占うというものです。

使われるもので代表的なのは
・お金、財布(将来裕福になる)
・そろばん、電卓(計算が得意になる)
・スプーン、箸(食べ物に困らない )
・風船(世界に通用する人になる)
などが挙げられます。ほかにもいろいろあるため、気になる方は調べてみてください。

近所の神社へ参拝に行く

この代案は「行きたい神社にお宮参りできない」という場合におすすめです。現代のお宮参りでは「参拝する神社は近所でよい」とされているうえ「お寺でもよい」と言われています。そのため、無理して有名な神社へ行く必要はなく「有名な神社には後日行く」という形が取られることもあります。

まとめ

「お宮参りが必須なのか」「お宮参りができない場合の代案」については、お分かりいただけたでしょうか。紹介したように赤ちゃんの行事にはいろいろあり、お宮参りと同じ「健やかな成長を祈る」というものが多いです。そのため、お宮参りで無理をする必要はないですので、できるタイミングでお宮参りを行ってください。